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水戸黄門

私,水戸黄門が大好きです。とくに,東野英治郎さん,西村晃さんあたりですね。

音楽 CD も持っていて,iPhone で時々聞いているくらいです。

よく言われることですが,最近の水戸黄門,佐野さんくらいからちょっと見なくなりましたけど,おもしろくなくなってきたようですね。

私の意見としては,かげろう帖とか,今で言うスピンオフ的な物語が出始めてから,光圀のキャラクターが影が薄くなり,魅力が減ってきたように思います。あと,佐野黄門の途中からビデオ撮影になって,くっきりと見えすぎることですね。興ざめです。

製作サイドとしては,新しい趣向を盛り込んで,物語に幅を持たせようとか,視聴率に対するてこ入れとか,事情はあると思うのですが,東野さんくらいの水戸黄門の魅力はずばり

●深い洞察力と懐の深さ
●内部の人間関係まで考慮された光圀の心配りと人情
●助さん,格さんが,必ずしも完全に光圀に従っておらず,それぞれの意志で動いているにもかかわらず,最終的には光圀をもり立てよう,守ろうとする忠誠心,問題の本質を理解した上で最終的な結論に向かうべく動いている安定感
●光圀のずるがしこさ(=洞察力)

でしょう。とくに東野黄門は「ずるがしこさ」においてピカイチです。戦国の時代から徳川の時代になり,さまざまな修羅場をくぐってきたと思われる光圀は,相当な洞察力を持ち,また,人情の機微を見てきたと思います。悪を懲らしめるためには様子を見るためにカマをかけたり,自分が悪者になったり,それはもう,様々です。

こういった賢さに裏付けされたうえで放たれる「だまらっしゃい!」「精進せいよ」など,珠玉の一言は,本当に涙が出ます。

今の水戸黄門は,勧善懲悪パターンは踏襲されていますが,どうも,光圀とその他登場人物が他人づきあいのような気がします。現在の視聴者層の時代背景的にも,人情とか,ピンと来ないところがあると思うし,脚本家も現代っ子になってきていると思うので,仕方のない部分もあるかと思いますが,また,放送時間も,東野時代より五分くらい削られていると思うので,盛り込めない部分もあるかと思いますが,残念です。

そこで提案。

●水戸光圀に坂東三津五郎
●力持ち格さんに宇梶剛士(迷いあり)
●色男助さんに・・自然な男前の役者

格さんは,生真面目なので,三枚目では駄目なのです。むしろ,助さんに三枚目をやらせるべきで。

今日はここまで。仕事をしなきゃ。